角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

さんずい。

  

スキーパンツを事務所内で着用しはじめると、事務所の集中暖房が入った。先週末のことだ。 
日曜日に、雨が白いと思ったらじきに霰になって私の小さいpjrにバラバラぶつかり、それが時折強い雨になった。
ラルマナイの滝というのがあって、紅葉の滝を見に行こうとしていたが、2日続けて、荷づくり女と化し、霰に打たれながらダンボールを積んだり、雨に濡れながら積んだダンボールを降ろしたりしたので、滝のそばにいるのとあまり違いはなかったようだ。

当社のバイト1号君の、引っ越し荷造りを手伝った。
おなかを押すと笑い声を立てるカラスのおもちゃを真っ先に捨てようとすると、「それわ捨てない」という。未就学のときに生き別れた彼の父親が買ったものだ。

すっかりほこり臭くなってしまい、例のスーパー銭湯に寄る。露天風呂で、うぬぼれたり思いあがったりしていると、関取登場、湯量が増えた。
いいお湯だった。
面倒だったので、シャンプーで顔と体を洗ったことなんか、誰にも分かりゃしない。
そういえば、土曜日の夜は泳いでいた。


いちねん前に広告代理店を辞去したプランナーさんが、いちねん経ってようやく独り広告事務所を立ち上げたとメールが入る。

わたしはわたしの何に最善を尽くすのか、よくわかんない。「内面を磨くために本を読みましょう」というフリーペーパーの記事に笑った。

売りだ。売りものだ。

売りものとしての価値を付加するための尽力を専らにすることがあさましいと思う。私は時々あさましいが、売りものよりはけだものでいたいと今日は思う。第一希望はやっぱり、どろぼうねこだ。

中年女が雨に打たれるのは本当にみっともないと思う。学習能力の欠如を思わせるからだ。
10月といえば雨だろう。
それで、さっきの雨に打たれて事務所に戻ると、スクリーンセーバーの中を「ちゅら海」のマンタが羽ばたいていた。


実は土曜日に、車以外の鍵という鍵を失くし、日曜日にでかけるまで失くしたことに気付かなかった。
玄関オートロックの鍵、部屋の鍵、事務所の鍵それとスポーツクラブのロッカーキーでございます。

「友達が、『あなたの不幸についていけない』と離れていった」と、私の女友達が言っていたけど、私も、自分の中の人のばかさ加減に、もううんざりだ。盛大にがっかりしている。

バイト1号君が「さすがだ」とほめてくれた。「アレなんじゃない?」とも言われた。
アレって何だ、アレって。