朝、ビルの玄関でiさん出社と重なる。
一日おきの出社が決定した。なるべく早い入院が必要なのだが、出来る限り引き延ばして、7月に入院とのこと。
出張予定もあれば、事務所のウォールデザインも、今日、案が上がって来たので決定しなきゃなんない。
iさんがいなければ、実は我々は金庫もあけることができなかったのだ。
私は、そばで数字を言っていても覚えてはいけないと思い、聞かなかった。しゃちょーは、知っているのに開けられない。結局私が開けたけど、数字を覚えるはめになってしまう。
私は、自分が正社員の立場ではないのをいいことに、極めてだらだら過ごし、毎日早退し、コピー機の使い方も覚えず、デザイン案に注文をつけたりしていたら、６月から社員、とか言われて驚愕する。
仕事はするけど、自分は、あらゆる機会を逃さず飛行機に乗りたいと考えているので、その辺の自由度はどうなんだろう。こわくて聞けない。
毎日早退した上に、旅行か、みたいな嫌がらせを言われたら、私は出社しなくなる。
しゃちょーが作った会社の社是っていうか、ポリシーは「儲けすぎない」「働きすぎない」あと、もひとつは忘れちゃった。儲けすぎないってのが、そもそも企業の在り方としては不適切だし、もうまったくふつーのサラリーマンな会社をやっていく姿勢ではないと思う。
そして私もまったくサラリーマン生活ができなくなっているから、ちょうどいい。リーマンの人がきちんと休み時間内に休みをとることを、とても窮屈そうだとか感じてしまう。
ふざけた会社に見えるけれど、実際は、やっぱりふざけているかもしれない。会社ごっこかもしれない。で、それの何がいけないのか私は分からない。
私たちが、今まで貯めたお小遣いをはたいて、会社ごっこをする。続けるだけ続ける。始まったばかりだから、しゃちょーもiさんも私も給料がない。だから続けられるだけ続ける。それのどこがいけないんだろ。
仕事をしない、という意味ではないし、社会的責任を負うのは、そんなの、あったりまえだ。
