角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

ドナ2。

 

困ったなあ。ご飯が美味しい。

ドナ(土鍋)のご飯が美味しくて、独りで美味しいのは、さびしいので困る。
歩くスキーの帰りに電気スタンドを買った。

市内で歩くスキーができるのは、3月一杯くらいなので、毎週行ったとしてもあと数回だ。モエレ沼公園でも前田森林公園でも200円で用具一式を貸してもらえるし、駐車場は広くてもちろん無料なので、心おきなく滑ったり転んだりできる。しかも公園管理事務所の人は、いずれの施設も親切で、初めてのときは「トイレは済ませましたか」と有難い示唆もいただいた。

毎回行き先を変えようと思う。
というのは、
これは自分の怪しい性質なんだけれど、私は「顔なじみ」になることが苦手だ。毎々通って顔を覚えられて、言葉を交わすようになったりするのは、あまり得意ではない。

以前の事務所の近くにとても美味しい中華の店があって、冬季は特に多頻度で通ったことがある。ある日、厨房から揚げ菓子の小皿をプレゼントされた。(皿をいただいたわけじゃないです。)
それは大変有難かったが、その日を境に1年以上行くことがなかった。

そういう意味もあって、タクシーの運転手さんと会話するのはとても好きだ。
店の常連になると、客と店の人、という役割関係を少し逸脱してしまい、寒いねえと言われて、ほんとは寒くないんだけど、寒いですねえと言った方がいいかもしれないと咄嗟に考えなきゃいけないようなところが苦手だ。地下鉄の座席でも体温が移る前に袖を離したいのだ。

だがしかし、言葉による毛づくろいで人の世は保たれるんだそうだ。
人は「取り立てて内容のない話」によって、相手の人柄を推し量り、人間関係の距離を調整するように進化してきたんだという。スモールトークは、いわば人間関係を支える下草だ。

という文を目にして、とても納得した。
私は、それが下手だ。私は、なにひとつ不器用だ(笑)。そして大抵の男は、不器用な女には我慢がならない、らしい。ようだ。と思う。

どうでもいい話をするスキルはないけれど、どうでもいい文章はいくらでも書けるからといって、何一つ役に立たないものだと思う。