角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

黒糖香る。

 

横滑りしつつも頻繁に車に乗っている。今日は少しまとまった時間を運転したので、気が晴れた。車発掘的雪かきをしてから運転をすると、あたたかくて、暖房がすぐには効いてこない車中ではちょうど良いことが分かった。
どうしても雪遊びをしたくて、東区のモエレ沼公園に。
スノーシューは30分も歩かないうちに汗だくになる。時折スノーモビルが通り過ぎたり、遠くに歩くスキーの人が見えるだけで、辺りには誰もいない。「散歩の人は直進」の矢印がある。直進とは何だろう。どの方向も直進だ。距離を行くと、がけっぷちのようなところに出てしまったので引き返そうとした。
いましがた歩いた道がもうかき消されてしまい、どこに進むのも自由であって、後戻りはできないのであった。
道ではないところを歩くので、道にたどりつかなければ、建物に帰着できないが、雪国の人なら分かると思うけど、当然、どこが道なのか分からない。建物が見えても、いつまでも道にたどりつけずに蜃気楼なんじゃないかと思った。
バランスを失って転ぶと、手をつくと手が沈んでいくから、なかなか起き上がれない。2回転んだ。

建物は「ガラスのピラミッド」という名前の通り、ガラスのピラミッドなので、ピラミッドの裾のほうが雪に覆われているため、1階にいると半ば雪に閉ざされた感じがするし、アトリウム全体は上から光が差し込むので、ちょっと妙な感じがして楽しい。

さて。
運動の後の甘味のためにと黒糖を入れた紅茶をスープ用の広口保温ジャーにたっぷり2杯分入れて持参したが、リュックのなかで半分以上がこぼれていて、購入して間もない財布や、購入したばかりの手帳だとかが全部濡れていた。携帯は別ポケットで無事だった。
 
ピラミッドの中で、ぬるく残ったカップ8分目にしか満たない紅茶を飲んだ。
 
戻ってからリュックを干すと、黒糖の香りが残り、とても良いにおいのリュックになった。