角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

しょうがくせい。

 


車を貸すから練習しようと日曜日に遊ぶ約束をした友人から、日曜日に連絡が来ず、翌日になって彼が土曜の夜に脳溢血で倒れ入院したと、奥様から知らされる。

奥様に事情説明して指示したところから意識は明瞭、言語も無事と一安心し、とりいそぎ病院に行く。

本人に面会するつもりはなく、ご家族と話ができればよいとおもったが、どうしても面会していけと有無を言わさず対面させられた。
きっと本人、いやだと思うんだけど。


友人本人から、
仕事で失敗したこと、奥様とそのせいでうまくいっていないが、自宅を手放すことで何とか切り抜けられること、子供たちは淡々として「家」に執着していないのが寂しいこと、これからの仕事については目処が立っているから生活には困らないこと、それにしても、夫婦仲が冷え切っていること。
などを聞かされ、愚痴を聞く代わりにご飯をごちそうしていただいて、私はいつもろくに相槌も打たずにご飯を黙々と食べていた。

成人なさっているご子息と話をしたが、いいかっこしいの親父がどこまで真実を、ありていに話しているかは定かではなく、むしろ嘘が多いのではないかと言う。家を売却してもまだ残債等は続々あると言う。

冷水を浴びせられた。

私はつい先日、この友人から遅ればせながらといって、前回チャラにしたはずの請求額を入金していただいたのだ。何とか落ち着いた。と彼は言っていた。

自宅にいるのが辛い様子で、しばしばご飯につきあわされた。
泡盛も飲んだ。

この、一見、金回りの良さそうなってのが曲者だ。

男は馬鹿で馬鹿で馬鹿だなあ。
小学生となぁんにも変わんない。

こんな感じ、前にもあったと思いだして、ぞっとする。

元夫も、そういえばそうだった。
そういうお金の遣い方をした。
そして一体どうしたらこんなに、というくらいの借金をこさえてあぼーんした。
あぼーんの意味は、そんな雰囲気の意味。
離婚してしばらく経った頃だったと思うけど。

またかと思う。

もちろん、この友人は二十年来の仕事関係者であるから
指一本、触れたことも触れられたこともなく
毛の先ほども色恋な雰囲気に陥ったことはないが。

私は、自分がひとの借金でできているのではないかと考えている。
私は、自分がひとの借金で生かされているのではないかと考える。
発熱した。
そういう生き方って恥ずかしい。


ほんとは、前段でもうひとつの話を書きたかった。これを後段にしたかった。
前段で書きたかったことを端折ってしまうけど私は少し気がついたことがあるんだ。

一人で生きていけないから結婚するんじゃなくて、
そうじゃなくて、一人で死ねないからなんじゃない?とか思った。