お茶に通っていたときは香りを身につけなかったけど、通えなくなって復活した。
数年前に買ったオブセッションが好きだ。
好きなヒトのタイプをあれこれチェックしていくと、そのヒトにはこれがぴったり! と香水銘柄が表示されるナビサイトでオブセッション(メンズもある)が表示されてしまい、何だか因果の流れが掴めない気もするけど、自分がオブセッションを試香したとき、すぐに惹かれた。
男の人が、ほのかに香るのは良いし、無香無臭過ぎるのはピンとこない。
そして、好きな人の汗のにおいは、それよりももっと好きだ。
だからその人が下らない香りをつけていたときは、むかっ腹が立った。
あるとき、その人が、私の傍らに立ったとき、私は全開した。
仕事場にやってきて話をしていくことは何度もあったけれど、そのときは、何かの周期が重なって増幅したのかもしれない。
彼の香りのない香り、「気」というならば「気」によって、背中に汗をかいて目が血走るくらい、私は、そんな気になった。
いわゆる「はしたない気持ち」だ。特A級の。
仕事場でそのような気分になったのは、後にも先にもその時だけだが。
私は肘なしの椅子に腰掛けてパソ前にいて、私の横に立って、彼は私の襟元から続く震える隙間あたりを見おろしたはずだ。
仕事場はパーティションで仕切られていた。
私は、接触したくて、密着したくて、たまらなくて、非常に困って、震えながら、自分の椅子を3センチくらいずらした。
遠ざける3センチは、ちぎられそうな思いがした。
どうすればよかったのか、今なら分かる。
密着すれば良かっただけだ。
そしてAdobe Illustrator Ver10が開かれているモニタに自分の希望否欲望をすばやく打ち込むべきだったのだ。Ctrl+Shift+>>>で116ポイントくらいになるまで1行を拡大できたはずだ。
自分の指はなんのためについていたんだろう。
打つべきときに打たない文字、触れたいときに触れない体をしばる常識や良識なんて
間抜けなもんだと思う。
自分の間抜けさと理性によって、五感を満たすことが叶わなかった私は、自分を許すことが今でもできないし、許さないと思う。
オブセッションは濃厚に憑依する香だ。
が、今年に入ってから、何となく気が変わり、上品で優しげな香りをつけたいという、これもいまだかつてない妙な気分に陥り、新しい香水を買った。いわゆる名香。
気品があって奥ゆかしく優しい香りだ。
だから、似合わない。orz
ほんとは、今、来週に備えて猛烈に資料を読み込んで覚えなきゃいけない、
「とっても正念場」なので焦っている最中。
ひょーいとか書いてる場合じゃないのですが。