角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

鳥媒。

 

終日曇りの予報だったが、薄日がさしてきたので歩いて植物園に行く。早い時間だったので園内に人が見当たらず。リスを3匹目撃。
誰もいない芝生にカラスが舞い降りてきて二羽、三羽と続き、均等割り付けしたかのように四羽が並んだので、ジョン、ポール、以下略と名前を付けてみた。そのうち私を軸に半円形フォーメーションになり、気のせいか距離が少し近くなった気がしたので、生け捕りにされるのかと思った。私は切株に腰かけて本を読んでいたのだけれど。
 
岩の些細な隙間にも根付く植物がある。そうであれば、ささやかな水たまりに鯉がうまれないとも限らないではないか。
メダカの稚魚のようなマイクロ鯉であっても。
先日、孤立した湖や池に魚はどうやって移動するかという記事を読んだので一層ありうる気がしてきた。
そろそろ私も鯉の旅に出たいものだ。何度も書くように決して鯉が好きというわけではないのだが、あまりにも近くにある異世界に目が離せなくなるのが高じていかなる水辺にも鯉を探してしまうようになった。来春にでもまた。
 
 
スタートが早いのでお昼前には帰宅してしまい、10分ばかりの昼寝をすると空が曇った。やがて雨が降ってきて空がますます暗くなる。そうすると今朝がたの木漏れ日や濃かったり淡かったりする緑がまるでずっと昔のできごとのように思えてきてなつかしいやら何やらでどんなにその時が美しく幸福だったかを思い返すこととなった。
 
雨の音を聞きながら今年初の白くまを食べた。