福井に行くと必ず鯖へしこを購入する。ホテルの朝食にも登場するので欠かさない。うっとりしながら大切に食していたのが終了した。永平寺町の定食屋さんでもらった飴玉を口の中で転がしきると、旅の余韻も消えた気がした。
旅行の前に要領よく次の職場を決めようとしていたけれど、そんなにうまくは行かなくて、結局旅行から戻って仕切り直しという具合になった。
面接を受け、後日連絡しますと言われたきり連絡の来ない企業が1つ。応募したけど年齢非該当で断られたのが1つ。こちらから辞退したのが3つ。今現在、１か所採用されたところがあって、具体的なひにちなどを担当者から後日連絡しますと言われて２日経過。これはどのくらい待てばいいのか分からない。なので、分からない。なかなか気持ちが落ち着かない。
物事は焦っても良い結果にはならないけれど、ブランクの期間が長ければ長いほど身体的に動きが辛くなる。9月時点で、7時間通しでこなした立ち仕事の疲労は翌日に回復したけれど、11月には２日かかるかもしれないし。
連絡待ちが重なったり煩わしいことが増えると面倒で、嫌気がさしてしまう。
11月は待ちの月だ。降るはずのものが降らないと待つのも疲れるものだ。そして半年近く降り込められる。寒いのは嫌いだけど、冬はやはり嫌いではないのだった。
それとこれとは違う。それに冬をすごした後の春というのは嬉しさが一入だ。狂喜するのだ。私だけかもしれないけど。そして春になると必ず、冬も好きだったと思う。もう屈折しまくりだ。というか、後何回美しい季節を過ごせるのかと。そんな気持ちと多分同じだと思う、私が仕事をするのは。
みんなそうだと思う。どの季節だって愛しい。
