角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

私のドブ。

 

書きたいことを温めておくと、いや温めていたわけではなく、ただ書けなかっただけなのだが、書けないことが積み重なるとただのガラクタ箱になった。
 
えーと、私のLH比は凄い。もう春のおがわの如く、さらさらゆくのだった。コレステロールの状態も心電図も肝機能も全く無問題で、売れるものなら売りたいくらいの数値であった。
雇入時健康診断の結果と私の採用辞退が行き違い、そんな素敵な健康診断に支払った2万なにがしが無駄になって呆然とした。呆然としても、私の血潮はさらっさら流れている。
 
グリーストラップの蓋を開けたら、控えめに言っても濃厚で強烈なドブ以上の臭いがした。私は大人なので堪えたけれど帰宅してもまだ臭いが身体にまつわりついているようで身体も服も洗った。
 
グリスト清掃は「調理場の当たり前」で、2年ばかり前に、ほんの数か月で辞めた職場では毎日清掃し、かつ業者清掃が週1で入っていたため、なんらの臭いもなかったのだけれど、今回は違った。

次。
初日は、蛇口から水が漏れて、ぽたぽたぽたぽた滴っていた。2日目は滴りが酷くなっていた。3日目、床からも水が漏れだして、半ば水たまりのなかで作業をしているような気持ちになっていたら、新しい調理靴にしみてきてソックスまでぐっしょり濡れた。
 
もひとつ。
これは本当にうまく説明できるかどうか分からないけど。
2日目のとき、早朝の玄関を開けてくれた宿直の女性がいた。おそらく関連資格持ちの人だ。初対面であったので、挨拶をしてしかじかの理由を言うと、わざわざ名刺をくれた。雑談の中で、まだ来ていない調理スタッフのことをさして、彼女は、「なんでもハイハイと言うことを聞いておいた方がいいわよ」と声をひそめて言った。本筋とは反れるけど私はそういう余計なことを言う人間は嫌いだ。

で、3日目。所用があって事務所に行くと、彼女がいて、私にこう聞いたのだ「きょうが初めて?」と。
私は「いえ3日目です。」と答え、彼女は、そう、とだけ答えて何らの反応もしなかった。
私は敢えて前回名刺を頂戴した話はしなかった。

結構、こういうのはこわい。わけのわからなさが、ぞっとするくらいに怖いのだ。
見過ごされるような些細なことでも、案外その環境の本質を衝いていたりするものだと思う。
これが大きな引き金になった。あはは。なんだかエラソーだ。私は採用辞退のプロなのか評論家なのか。
 
そうこうしているうちに、私はなにもかも捨てようという気持ちになってしまった。
某所で、レジの若い男性が厨房に入ってきて、私に、また戻ってきてください、ここでまたお目にかかりたいですと挨拶してくれたので本当に驚いた。店長の差し金かと思ったけれど、素直に受け取ることにした。
 
あ、眠くなったので続きはまた。