柿を干した。
届いた花御所柿がまだ固いので、固いうちにと思い。
干し柿はヘタの上のT字の小枝を括って干すらしいけど、小枝がついてない柿なので串をさして串の両脇をひもで結び、それを円形の小物干しに8つ吊るしてみた。剥いた皮もざるに上げて干してあるのでこれは良く乾燥させ粉末にして飲用になるらしい。
生食用は旅行後のお楽しみにして、あと9個は柿酢を作る。これは熟柿でなければいけないので、戻ってから仕込むことにする。柿の酢は初チャレンジなのでとても楽しみ。ふたつきからみつきくらいで仕上がるらしい。酢にする柿をテーブルの上に並べて置いたら日差しが深く入り込んで、夕方、柿に触れるとじわりと温かさを感じた。部屋の中のあちこちに柿色があってとてもいい感じ。
ベランダの日の当たらないすみっこに先日漬けた鰊漬けの小さい樽がある。これは年末まで放置。1週間やそこらで食べられる、と書いてあったりするのは個人的には鰊漬けと呼べない。自分のも年末に蓋をあけてみるまで、成功かどうか分からないけれど。
そういう作業は楽しくてたまらないので、今度生まれ変わったらそういうことをたくさんできる人になりたいと思っていたら、たまたま見つけた、近隣のまちに移住してきた人のブログがとても理想的な暮らしぶりだったのでわくわくしながら読んだ。
男の子ばかり3人のお母さんで、おはぎも柏餅もちらしずしもあっという間になくなると書いてあった。次々と小さな手や大きな手が「お代わりぃ」とでてくるところを想像したら本当に楽しそうだ。
でももしそうなら、自分は本当は独りで気ままな旅がしたい、とか日記に書くんだろうなと思う。
店を閉じてからこっち、何もしないでぼんやりしていた生活もそろそろおしまい。