角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

もちどらも好きです。

 
週末を営業したので、本日は蕎麦店が休み。それで、どら焼きとおはぎを制作し、お昼にどら焼き、夜におはぎを検食して満足です。もちろん本来的食事は別に摂取したので、何ら問題はないと思う。何ら。
 
開業のコンセプトをM先生と店長にお渡しして見てもらう。こちらも何ら問題なく。当たり前だと思う。そんなに人は他人のことを真剣に親身になって考えたりしないものだから。
店名については数人が知るところとなったが、隠すものでもないので別にいいけれど、店長はわかりやすくて良い名前だと言ってくれたし、他の人には私のイメージと全く違和感がないと言われたので、店名もOKだ。意味は異なるけれど音的に、市内の老舗料亭と一文字違いなのが気になるけれど、いたしかたなく。
 
業界の現状と動向は、さまざまなサイトがあるので何か月も前からそういうのは眺めていて、フードコンサルみたいのは、とてもピンキリで、いいかげんなものもあった。つい最近10頁を超える分析レポートをネット上で見つけたが、これは、かなりしっかりとした内容で、時期的にもここ半年の間の成果品のようで有り難く、隅々まで読んだ。思いついて報告者の個人名を検索すると、現役のマーケターの人で、自分がそういう仕事をしていたときに毎年購入していた資料を作っている会社の人だった。
 
現状は厳しいし、動向も厳しいのはよく分かっている。しかも地域的には冷え切っているからいささかの順風も想定できない。知人には、全く向いていないと何度も言われる。けれどモノゴトには勝ち方がそれぞれあるし、花の咲き方だってそれぞれ違う。それに、全く向いていないのは人に言われなくてもよく理解しているし、だからといって何に向いているか今さらこの年齢になって自分探しもないものだから、やりたいことをやるだけだと思う。それが胃を素手で掴まれるように不安だとしても、見方を変えればそれが面白さだろう。
 
私は出汁巻き卵をある程度きれいに焼けるようになった。味についても試行錯誤を続けた結果、もっと美味しいものになった。遅すぎる進捗度合だけれど、嬉しい。60点であったとしても、それをコンスタントに守れること、それを品質管理と言うんだと思うし、従前の仕事にしたって目標としたのはそこだった。90点だったり40点だったりしないで、60点を続けることが、信用につながるのだと私は考えている。
 
私は、もっとも食べてほしい人、例えば息子であるとか、ほかの誰かを想定して作る。そうすると素材だってあやしいものは使いたくない。朝、ポテトサラダの原価をちょっと計算してみた。上等なハムを使った場合とそうでない場合では、倍くらいの違いが出てしまうので驚いた。お惣菜一皿にすごい単価をつけるわけにはいかないから、あやしいことはしないけれど、妥協はする。マヨネーズにだって考える余地がたくさんあるので、まだポテトサラダひとつをとっても完成形にはなっていないし、食べてほしい、といいながら60点であり続けるのは怠慢だ。  
  
 
あ、それから、どら焼きの皮。あの独特のどら焼きの皮の風味というのは、味醂によるものだ。皮だけでも十分に美味しくて幸せなので、16枚焼いた。8つ作って、やはりおすそ分けは3つ。