角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

とはいうものの。


調子のいいことを昨日、並べ立てて書いたけれど、どうも釈然としなくて、ずっと頭が痛い。私は料簡が狭いところがあるうえに非常に頑固なので、なかなか自分と違う意見を受け容れられないほうだ。
けれど、表面的には人に合わせまくって、本心を言わないから、人といると疲れきる。もちろん逃げられるところは全部逃げ出すけれど、そうもいかないことだって世の中にはある。

私は収入がないのは困るけれども、それよりも、熱感を共有できないところで熱いふりをして働くのは嫌だ。
私は自分の会社のことは何一つ営業とかできないし、したこともないくせに、他人のやり方にはいやにうるさいから、ややもすると昼間からお酒を飲んだりして、人脈だけで仕事にありつこうという考え方には賛同できない。小資本で起業するなら、それにあわせた箱でいいと思うし、まずは事業計画ありきだと思う。

何をするかも定まっていない会社に素敵な什器備品も珈琲セットも、わたしなら要らない。特注パーティションをつくる前に、アドレスをつくった方が良くはないか。名刺にアドレスがない。私は恥ずかしい。
信用力のないかけだしの会社の支払いが締め日の翌々月というのも私は間違っていると思う。売上金を受けてから払う、というのはありがちだけれど、それは間違いだと私は思う。自分が労働する会社でもない限り、外注するわけだから、外注費や仕入れが先行するのは当たり前だ。出て行くものが先にあるのだ。そこをどうにかするのが資金繰りだ。だから資金繰りというのだ。弱小制作会社にしてみれば、わけのわからん会社からの発注なんかこわくて受注できないだろうと思う。

カリスマ社長は本当は元社長なのだけれど、みんながいまだに社長と呼んで、本人もそういう振る舞いをするところが私は嫌だ。この人は無頼が好きで、破滅型が好きで、明るいうちから社内でマージャンとかやってて、義理と人情に厚いから、あがめたてまつるくらいにこの人を好きな人はいる。それは事実だ。けれど私は、何回か書いたけれど、当時デザイン会社、プロダクションが階下のフロアに集まっていて、私もそこにいたけれど、民事再生の速報があったときに騒々しいフロアが静まり返ったのを知っているし、大きなデザイン会社の温厚な社長が文字通り青ざめたのを私は見たのだ。
 
原状復帰のような復興が非難されているけれど、どうして同じことを繰り返そうとするのか私は分からない。
そんなふうに冷ややかな気持をいだいていたから、想定外とはいえ、事実上、この元社長の強い影響下で仕事をすることになるのは本当は不本意だ。不本意だし、強引なのは私は嫌いだし、無頼とかも良く分かんない。巻き込まれるのはいい迷惑だと思う。それでも実際の代表者の人にはとてもお世話になっていて、この人が私を離したがらないようだし、私は小心者だから、にこにこしながら飲みたくもないビールに口をつけたりする。熱いタイプの人はやたらと素面であっても握手をしたがったりするから、もう本当にうんざりだ。ハグだの握手だの日本人ならするんじゃねぇとか暴言を吐きたくなる。私は触れたり触れられたりするのは嫌いだ。

私はあまり長くもない残りの時間を思う存分好き勝手に過ごそうとしていたんだけど、どうしてこうなった、って感じだ。じわじわいなくなることを考えた方がいいのかもしれない。
夕べからずっと頭が痛かったのは昨日のお神酒とノンアルコールビールのせいばかりじゃない。私はすこぶる「いや環境」に弱い。それで今日はお昼前に岩盤浴に行った。とてもおじさんぽいと思った。伝染ったかもしれない。