角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

日々の強運。

 
某官公庁で、申請書類を書いていると背後から声をかけられた。
一年以上前に私の事務所でパートをお願いした人が、今はそこで仕事をしているんだという。
エクセルを使うシーンが多く、当時、事務所で教えられたことが役に立っているといわれた。

一体私が何をした(笑)というのか、もう忘れた。

そんなこととは関係なく、昔、私が勝手に考えたマイクロソフトオフィスのソフトのキャラを意味なく書いてみる。本当にどうでもいい話だけど。

エクセルはとっつき易いのでチャラいのかと思えば、結構芯が通ってて仕事は早い感じ。アクセスはちょっと見、エクセルと似ているけれど、こちらはとっつきが悪く生真面目。エクセルとは根本的に考え方が違うからあまり合わない。パワポはというと、無難でそつがないから使いやすいタイプ。ただ少しルーズ。で、ワードはバカな子。頭が悪いのに、何でもできます、みたいな顔をするのが嫌だ。

 

私はメモ帳が一番好きだ。どのアプリを使うときも大体メモ帳も一緒に開く。

「で、骨格は何なの」ってときに、メモ帳にペーストすると骨組みだけが残るから、メモ帳を介在させてアプリAからアプリBに行くと、捗る。それはイラレを使うときも同様。

私はこんなことを何十年もやってきて、アプリケーションのトラブルには何度も見舞われたし、知らない拡張子の画像を何とかしろという場面もあったりして、 その都度華麗にクリアしてきて、その何十年間でただの一度も納期を遅らせたことがないのが唯一の自慢だが、納期といったって生易しいものではなかったの で、震えるくらい時間のない時ですら、誰に頼るわけにもいかなかった。

だから、私が彼女をはじめパートさん達に、お伝えたしかったのは、小手先の技術や使い方ではなくて、仕事の目的やゴールに、早く正しく到達するために何が必要かを考える、ということだ。

アプリのトラブルで例えると、仮に症状がおなじでも、原因は毎回同じとは限らず、複合していることがほとんどだと思うから、どうしてこうなったか、を考えるのは後回しでとにかく「ではどうするか」だけを先行させた。たとえば画像ならば形式を変えてみるとか、どうしても消えない文字があるなら、その上に白を かぶせるとか、そういう対処の方法に、私は長けた。


後回しにしたことについて考え直すことをしなかったのは私のだめだったところ。

少し極端に書いたし、何十年というのは、そんなに凄い何十年、たとえば50年とかそんなんじゃないけど、自分自身の成長の仕方を念頭に置いていさえすれば、私が彼女たちに伝えたかったことは間違いではないと思うんだけど。

主婦である彼女とは短いおつきあいだったが、その間、少なくとも3回は「私は生活には全く困っていない」と告げられたことを思い出したので、勿論それは私に対する悪意で言われた話ではないけれど、私は、よのなかは不平等で不条理なものなんだと、再認識した。


あと、全くの余談だけれど、怖い話。
一度だけ、どうしてもこのタイミングでは間に合いそうもないと、観念したとき、急に連絡が入って、クライアント社のご担当のお身内が亡くなったため延期になったことがある。
私は強運な人間だが、人の運を吸収した上に成り立つ強運なのではないかと。