角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

面倒三月

 

 三月の寒さというのは、たとえば月度の伝票を締めたあとから、わらわら出てくる領収証のようなもんで、それが特に決算月だったりするかのような、面倒な寒さで、昨日降った雪が今朝は溶けていて、でもやっぱり日照の悪い中小路は相変わらず轍ごと凍ったままであったりするので、こんな日の昼下がりをミスドで放心する。

 日々の放心が少し度を越してしまい、今朝私は起床時間に起床することが適わなかったので、自分が病気になったような気がした。
半月くらい独居が続いていて、家が寒いから、家に帰りたくなく、夕べは少し飲んで帰った。とりあえずビールを。 
お店の自家製燻製というのがメニューにあったので、日本酒をほんの少し飲みたかったし、そうすると大層いいのだが、相手が女子の時は、もうどうでもいいや。
先日、下らないうどん屋に連れていかれたので、「うどん屋以外」と強調したが。

それで夜が少し遅かったせいもあるけれど、こんなことは今までなかったので、なんだか不良になりそうだ。
ぐれたらどうしよう。私は、ちょい悪なんかになりたくないのだ。 
そういえば昨日の昼も女子と御飯をいただいた。なんだか女子づいていて、悪しき習慣にならなければいいと本気で思う。 

新しい仕事があって、それに着手できずに放心している。 今までの仕事の線上とはいえ、かなり深耕する必要があって立場・視点の違いがあるために、何からどう切り込んだらいいのか皆目分からない。
 二つ返事で「やります」と飛びついたのは自分だけど。

 なぜ誰もかれも会う人ごと、「お前ならできる」「あなたならできる」と私にいうのか、私は本当に分からない。私を良く知りもしないで勝手な事を言ってくれるなと思う。買いかぶっちゃいけないと思う。
なぜなんだ。

私は人に相談をする女ではないけれど、仕事の何をどうしたもんか聞きに行く先々で、あるいはちょいと口を滑らす先々でことごとく「大丈夫」と言われるのは有難さを通りこして正直しんどい。 

前に読んだ水泳本で、人との会話の中で「私は全くカナヅチで」というと「いえいえ」と切り返されるのは、おかしくないか、と書いてあって爆笑したけれど、なんかそんな感じだ。 
考えても分からないので、いっとき忘れてみようと思ったら、本当に忘れてしまい、ゼロになった。

 ミスドから重い腰を上げて事務所にたどり着き、午後からチャクシュと考えていたら、今しがた電話が入り、お客様がお見えになるため、何日目かの順延に突入する。 
私は、自分の頭があまり良くないことをものすごく気にしていて、もうホント、豊かなおっぱいとか美貌とか要らないから頭が良くなりたいと時々死ぬほど願う。 時々以外の時は豊かなおっぱいとか美貌を真剣に願ったりしているので、あぶはちとらずというわけで、何一つ叶っていないので三月はますます寒いです。