角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

手違いに干物

 

呼び方について、自学派と、車校派があるらしいが、私は免許取得間近だ。

仮免の検定のとき、検定指導員に「偉いモンですねぇ」と敬語で誉められた。

免許を取得することに対し、もはやそのような捉え方をされる自分なのだということに戸惑い、不安になる。ハタチそこそこの子供たちの中にいても、自分は全く気にしていなかったんだけど。

私には車は全く無縁なものだった。
第一徒歩通勤だし。すすきのからも徒歩で帰宅できる。

ところが、客先の社長と話をしていたとき、免許くらい持たずにどうすると言われた。
ロジな客先であるため、現場は札幌市外だ。
同業者を私に紹介しようにも、私が車で通えなくては無理だろうと。

免許取得に年齢×万円位の費用がかかると聞いたことがある、と言うと「俺が投資する」と仰る。

知人友人家族、はては自分が乗ったタクシーの運転手さんにも意見を聞いたが、誰も反対者が出現せず、私は拒む理由が何一つなくなった。

そうと決まると、例によって、翌日には学校の受付にいたわけだ。

もともと鈍いし、身近に車があったことは随分前だし、男とドライブするときは運転テクを気にするよりも(ry。
それで、第一段階に随分時間をかけてしまい、毎回辞めよう辞めたいと、退校手続きに必要な印鑑を持参して通った。

車を動かしても何らの感動もなく、あまりの嫌さに、学校まで行きながら「急用」ができて戻ってきたこともある。

車は全く未知のものだった。

私は、ハンドルというのは、白線引きのようにカーブを描くものと思っていたため「回したら戻す」ということを知らず、大変驚いた。
シートベルトをうまく着けられなかった。ドアロックの仕方が分からなかった。モノの名前が分からずにコレと指し示して、叱られた。
恥ずかしい話だが左カーブがどうしてもできず、呆れるほど時間をかけた。

自分が「はずれ値」だと知った。

アクセルだけは躊躇なく踏めた。
何かが起きてもどうでもいい、と思っている性格そのままなのが少し悲しかったかな。

是が非でも取得したい意欲など全くなくて、極めてやる気に欠け、時間をかけすぎて、できないくせに飽き飽きしてきた頃にようやく仮免検定を受けた。本番に強い性格なので、通った。ただ冒頭のように誉められてしまったため、甘く採点されたのならいやだなと感じて、この時点でもまだ辞めようと思っていた。


現在、路上教習中だが、週1日しか時間を割けないので取得は来月になる予定。
縦列駐車とか、いろいろがこなせれば、の話だけど。

初路上日、私は運転が楽しいと初めて感じた。

サミット開催に合わせ、教習車が途中でハイブリッド車に入れ換えになり、幅も長さも操作も機器レイアウトも違う車になった。