宮田屋は関心空間のキーワードにもいくつか挙がっているが、前々から行きたかった豊平店に、連れて行ってもらう。
二十年来のお客様なので、ほぼ親戚なみになっているのだが、いつになく支払が滞っていると思ったら、彼の関わる会社がたいへんな目に遭遇したことを聞き、そんなことなら、請求書をチャラにするから、宮田屋に行きたいと申し出た。
ダッチコーヒーをいただく。
彼の方は、自宅を売却することで乗り切れるそうだ。奥様も落ち付きを取り戻されたらしい。
「モノなんか要らないですよ」と、そういう意味でフットワークの軽い私は、あっけらかんと言い放つ。
ずっと考えていた、新組織の立ち上げは、彼と動くつもりでいたが、いろいろたいへんなので、流局しようと言う。
ハードルは、高い程面白いから、自分の中ではまだ捨てていないけど、とりあえず留保。
ずっと考えていた自分の会社回りのいろいろについても、あたりまえだが、自分で結論を出した。
しばらくぶりにゆっくりと有意義な時間を過ごす。
広々感がいい。木の階段や、陰影の静かさがいい。
2杯目にマンデリンをいただく。
夏は、はじまったばかり。
宮田屋珈琲、よろしければ是非。
タイトルはボブ・ディランの曲から。