角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

たびのおもいで(笑)

出雲に神在り、スズメ在り、夕暮れ木成りに鈴なるスズメ成り。

泡色もしくは葛色の海。または溢れた雲。ゆるく白く遠くゆるく遠く白くゆるくゆるく白く白くと列車は走るのだ。

いつも出雲に雨が降る。少しばかりの雨が降って湯気のような煙るような雲が山にかかると町はかすむように眠りに落ちる前の安寧な意識の遠のきの、ゆるく白く。遠く静かな蕎麦湯色。


やがて暮れればスズメ在り。スズメなり、鈴なりの木に無風である。

 

割子蕎麦を三度いただく出雲雨。