角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

邯鄲三次の夢 

簡単な三時のおやつに似ているけれど。

 

息をすることの次に大切なのは言葉だといった詩人もいる。

私が日の当らないギャラリーの階段を上る時、絵具のにおいが漂ってきてそれは鼻をつく静けさのにおいだ。

壁の中に海を見る。

絵画のような音楽のような言葉を繰り出して、言葉ジョーズの鰭が壁の海をたゆたうように舌先で絡め取るような絡め取られるような迫真のありもしない有頂天を、男と共有したかった私は実在二次であって非実在三次に焦がれた。

をを3時のあなた。 二次ならば海。三次ならば壁。

夢ならば次の夢。山ならば次次の山山次の山。