執行当日の朝に書いてよこしたものだという。
係官は、これを読んで手の震えが止まらず、執行の瞬間に立ち会った全員が夢中で「南無阿弥陀仏」を唱和して
いたとも。
キーワードで知ったばかりの「夜露死苦現代詩」を、そっこーでジュンク堂に買いに行き、蕎麦屋で読んで、大
通公園で読んで、それから、とあるビルの中で読んで、やっと事務所に戻ったところ。
目次にあるとおり、さまざまな言葉を拾っており、種類は違っても強く揺さぶられる言葉がいくつかあった。
タイトルの句自体は、「異空間の俳句たち―死刑囚いのちの三行詩」(海曜社)に載っているとのこと。
ではもういちど。
綱
よごすまじく首拭く
寒の水