角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

とうきょう浮遊伝

 

ピクルス800グラムは、漬け込み液と合わせると1キロは越えたと思うから、炎天下を持ち歩くのは相当重い。

東京一日目に駆け込んだビッグサイトのイベントはアグリフードEXPOであった。商談の場でもあるので、会場は試飲・試食の嵐。私はバイイングする立場でもないし、そういう仕事ですらないが、とにかく。
閉会間際だったので、栃木県のメーカーさんが、持ってっていいよと、ピクルスをくださった。ありがたく頂戴したのが一日目だから、移動の際はピクルスとともに歩くはめになった。

どうにもバッグが重いので肩にかついでみると、あのあれ、妊娠中に羊水が、たっぷ~んと揺れてバランスが乱れるみたいに、ピクルスが揺れて、灼熱のもと、くらっとして、少し哲学的な気持になる。

あなたが言った日々の浮遊感とは、こういうことなのか。十分重くて飛べやしないけれど強く眩暈するような浮遊感とは、酷暑坂をピクルスとともに歩くようなことだったのかと思う。

遠くを見るといいみたい。