角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

納涼

 
私が、しかじかで、と打ち明けたときの反応について。
「若い女じゃないんだから、やりすごせよ」という類95%。
これは余計に悔しい。ダブルパンチだ。

「言葉だけなんだろ、何かされたわけじゃなし」
なにかされてから言えというのは、ケーサツだろう。

「小町」なら、ひとしきりレスが続いたのちに「そういうトピ主さんにもスキがあるのでは」だの「それを利用していらっしゃるのでは」とか「自慢げに聞こえます」ってのが必ず出てくる。

私も同じことを言うに違いない。小学生の時なら。

私が仕事上、長い間関わってきた業界は、多肢選択型あるいは反公序良俗型の関係性構築が多く「純愛」だなんて絶対に死語だと思う場面に、うんざりするほど出くわした。

仕事経歴上、私にはただのひとつも後ろ指さされるようなことがないし、噂もない。仕事関係者とは余程でない限り飲みにいったこともない。仕事中のエロい話も私はだいきらいだ。
私は自分の、最小ユニットの会社をその脆弱さゆえ、大切にしてきた。会社は自分の子供と同じだと何度も人に言っている。私個人としてはどんな誹謗も中傷も私は意に介さないけれど、会社の信用に傷がつくのだけはいやだ。

なので、人聞きの悪いことをスタッフの前で言うのが屈辱的にいやだ。私が若くないから、いちいち人に言ったり、動揺したりしないだろうと踏んでいるところがいやだ。周りに人がいないとエスカレートする巧妙で狡猾なところがいやだ。取りざたすると、冗談だよというところがいやだ。それをこそハラスメントと言うんじゃないか。用もないのに電話をよこすところがいやだ。けれど4回に1回は仕事の話なので、毎日携帯を切ったり、留守電にしてすごすわけには行かない。そこの仕事がなくなれば私はさびしい生涯を閉じるようなハメにならないとも限らないし、顧客先の社長はとても人格者で、何もご存じないその社長がご好意で、私の不便を軽減するために私と現場の仲介をするように、そいつをチームのリーダーにした。代替者はいない。それを分かって仕事の先々をほのめかすのがいやだ。

ああ、青臭いよ自分。そこだけは私は永遠に大人にはならない。

ちゃぶだいをひっくり返すのは簡単だ。

だけどもはや、自分だけの生活ではないもの。


私は最初の夫とはスピード離婚ゆえ、修羅場を知っている。
前の夫とは不倫の上の駆け落ち結婚をしたのでこれは命からがら。そんなことが当人たちは勿論、誰一人、飼っている猫一匹も幸せにしないことを知った。遊びで井戸を覗き込んぢゃだめだ。

ついでに書いておくと、二十代の頃、私に無理やりキスをした上司と、強引に迫った上司がふたりとも数年の後に亡くなった。

これは、私はそれよりも前に会社を辞めていたし、呪ったりしてないし、誰にも口外したことがないので、本当に偶然です。

私は助けてほしいと、たった一人にだけ、助けてほしいと思う。